独学でも行政書士は目指せる?メリット・デメリットや注意点を解説
行政書士の勉強を、独学で学ぼうと考えていませんか?
もちろん独学で学ぶことはできますが、行政書士になるためには、多くの学習が必要です。
一般的に、行政書士になるための学習時間は500~800時間と言われています。
そのため、独学では勉強が続かない方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、独学で学ぶメリット・デメリットや注意点を解説します。
目次
独学でも行政書士は目指せる
結論から言えば、独学でも行政書士は目指せます。
実際に、独学で行政書士試験に合格している方は数多くいるので「独学だから受からない」ということはありません。
ただし、行政書士試験の合格率は10%前後です。
士業資格のなかでは比較的受かりやすい資格ではありますが、決して簡単ではありません。
独学で行政書士試験を通過するためには、しっかり勉強に取り組む必要があります。
独学で学習する際の目安勉強時間
一般的に行政書士試験のための学習は、500~800時間と言われています。
通信や通学講座を利用した場合、およそ600時間。
ただし、あくまでこれらの時間は、ある程度法律の知識がある場合です。
独学では、さらに多くの勉強時間を確保しなければいけません。
たとえば、法律に関する知識がまったくない、ゼロからのスタートの場合であれば、800~900時間の学習は必要になるでしょう。
また、法律に関する知識は、記載内容を理解するところから始まります。
法律文章に慣れていない場合は、さらに多くの時間が必要になるでしょう。
行政書士の学習を独学で行うメリット・デメリット
独学で学習する場合、メリット・デメリット、どちらもあります。
どちらかと言えば、デメリットの方が多いですが、決して独学がダメというわけではありません。
メリットを強く感じる方もいれば、デメリットの不安が大きい方もいるでしょう。
メリット・デメリットどちらも解説するので、独学で学習する際の参考にしてください。
独学で学ぶメリット
独学で学ぶメリットは、主に以下の2つです。
- コストがかからない
- 気軽に始められる
独学のメリットは、負担がない点です。
通信や通学講座で学ぶ場合、費用がかかってしまいますし、ハードルを高く感じてしまうでしょう。
独学であれば、費用もかからず、自分のペースで気軽に学べます。
働きながら行政書士の資格を取得したい場合は、独学で学んだ方が良いでしょう。
独学で学ぶデメリット
独学で学ぶデメリットは、主に以下の3つです。
- 教えてくれる人がいない
- 勉強方法が手探りになる
- 学習スケジュールを立てるのが難しい
独学で学ぶ場合、すべて自分だけで進めていかなければいけません。
インターネットを利用すれば、ある程度の知識は得られるかもしれませんが、インターネットの情報だけでは得られない情報もあります。
また、自分のペースで進めるため、継続的な学習ができなくなる方も多いです。
とくに働きながら学習する場合、つい休んでしまったり学習時間を短くしてしまったり、サボりがちになってしまうこともあるでしょう。
行政書士試験に限ったことではありませんが、独学ならではのデメリットと言えます。
独学で行政書士を目指す注意点
独学で行政書士を目指す場合、以下の注意点に気を付けてください。
- 学習スケジュールを考えなければいけない
- 参考書選びが困難
- モチベーションの維持
独学で進めていく場合、多くの方がぶつかる壁です。
これらの注意点を理解した上で、どのように対策するべきか考えておきましょう。
学習スケジュールを考えなければいけない
独学で学ぶ場合は、自身で学習スケジュールを考えなければいけません。
通信講座やスクールの場合であれば、効率的に学べるカリキュラムが用意されています。
しかし、独学の場合は、次のどの科目を勉強していけば良いのか、どんな学び方だと効率が良いのか悩んでしまう方も多いでしょう。
進め方を誤ってしまうと、一つの科目で長時間つまずいてしまう可能性があります。
学習を始める前に、ある程度スケジュールの組み方を考えておかなければいけません。
参考書選びが困難
独学で学ぶ場合、書店に置いてある参考書や問題集を利用して学ぶ方が多いでしょう。
しかし、それらの中から自分に合った参考書や問題集を見つけるのは困難です。
とくに法律系の知識がまったくない場合、少し読んだだけではどれが良いのかわかりません。
参考書や問題集の種類によって理解しやすさは左右されるので、とても重要な部分です。
事前に下調べをして、自分に合った参考書を見つけられるようにしましょう。
モチベーションの維持
独学は、自分のペースで進められるメリットがあります。
しかし、一緒に学ぶ仲間がいないことから、モチベーションの維持が難しいです。
スクールに通う場合、仲間がいることでモチベーションを維持できますが、独学ではモチベーションが下がってしまうこともあるでしょう。
とくに行政書士の勉強は、長時間の学習が必要なので、モチベーションの維持はとても重要です。
自分にとってどのような学習方法や学習時間がモチベーションを維持しやすいか計画し、上手く学習を進めていかなければいけません。
スクール・通信教育のデメリット
独学で行政書士の学習をする場合、デメリットや注意点もありますが、スクールや通信教育に通うことが良いとは言い切れません。
スクールや通信教育にも、デメリットはあります。
スクール、通信教育、独学、それぞれにメリット・デメリットはあるので、自身に合った学習方法で行政書士を目指しましょう。
以下では、スクールや通信教育のデメリットを解説します。
スクールに通うデメリット
スクールに通うデメリットは、働きながら学習しにくい点です。
仕事が忙しい場合、決まった講義に出席できないこともあるでしょう。
また、通学しなければいけないため、移動時間がかかってしまいます。
スクールが近くにあれば良いですが、遠方になる場合は通学するだけでも困難です。
比較的時間に余裕があり、お近くにスクールがあるのならば、スクールに通う選択肢を検討するのも良いでしょう。
通信教育のデメリット
通信教育のデメリットは、モチベーションをキープしにくい点です。
通信教育は、ほとんど独学と変わりません。
カリキュラムや質問などは可能ですが、学習を進めるペースは自分次第です。
場合によっては、独学の方が学習しやすいと感じる方もいるでしょう。
独学でも行政書士の学習は可能
独学でも、行政書士の学習は可能です。
行政書士になりたいという強い気持ちがあれば、継続的に努力して、しっかり学習を進めていけるでしょう。
学習しながら、自分に合う参考書を見つけたり勉強方法を見つけたりすれば、それが身になります。
「独学では受からない」「独学では学べない」ということはありません。
なかには、独学で学ぶ方法が自分に合っている方もいるので、まずは一度自分の力で学習してみてください。
しかし「独学で学んでみたものの、まったく内容が覚えられない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
憲法の判例や内容は、難しい言い回しが多いため、読み解くだけでも時間がかかります。
行政書士試験の内容には、暗記しなければいけない部分もありますが「そもそも内容がわからないから頭に入ってこない」という方も多いでしょう。
また、暗記力は記憶する能力になるので、スクールや通信教育に通えば良いわけでありません。
では、どのように学べば良いかというと、重要なのは記憶するコツです。
記憶するコツさえ学んでしまえば、暗記できる能力が身につきます。
記憶術を覚えることで、学習時間を短縮できるので、長期的な学習が苦手な方でも、勉強を続けられるでしょう。
「憲法や判例がまったく覚えられない」と悩んでいるなら、ぜひ記憶術から学んでみてください。
執筆者:記憶術ライターM
記憶術や行政書士試験について学びながら記事コンテンツを執筆しています。