行政書士試験は、独学でも合格できる?いつから勉強すれば間に合う?何時間必要?
行政書士試験は、受からない人がほとんどです。
数年分の合格率を見ると、行政書士試験に受かる人は、全体の10%前後となっています。
そのため、以下のような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
- 独学でも合格できるか不安
- 勉強時間が足りているのか不安
- 合格するためにどの位勉強すればいいのか
そこで今回は「独学でも合格できるのか」「どの位勉強する必要があるのか」について解説します。
目次
行政書士試験に関するQ&A
行政書士試験に関するQ&Aを、以下にまとめました。
それぞれの詳しい解説については、後述します。
行政書士の試験は独学でも合格できますか?
独学でも合格できます。
実際に行政書士試験に独学で合格している人はいます。
行政書士試験に合格するには何時間勉強すれば良いですか?
独学では800時間程度、資格の学校や通信講座を利用して600時間の勉強が必要であると言われています。
1日に何時間勉強すれば良いですか?
1日に勉強する時間は、多ければ多いほど良いです。
独学の場合であれば、目安勉強時間は800時間なので、1年で考えた場合、1日2~3時間。
大体1週間で12時間の勉強を目標にしましょう。
学校や通信講座の場合は、個人での学習は、2日に1時間程度でも良いです。
行政書士の勉強はいつから始めたら良いですか?
行政書士試験をいつ受けるかによって異なりますが、少なくとも1年前からの準備が必要です。
ただし、1年勉強をしても受からない場合がほとんどなので、早ければ早いほど良いです。
行政書士の試験は何度受けたら合格できますか?
行政書士の試験は、何度も受けられます。
実際に何度も受けている人もおり、2~3回受けて合格している人も多いです。
ただし、1回で合格している人もいるので、勉強の量や質によって異なると言えます。
行政書士試験は独学でも合格可能
行政書士の試験は、独学でも合格できます。
実際に独学で合格している人もいるので、独学だから受からないといったことはありません。
独学でも、大体500~800時間勉強すれば、合格する可能性は高いです。
しかし、500~600時間で合格できるのは、あくまである程度の法律知識がある場合で、ゼロからのスタートの場合は、800~900時間は必要になるでしょう。
独学で行政書士試験合格を目指すメリットデメリット
独学でも行政書士を目指せますが、メリットもあればデメリットもあります。
メリットは以下の2つ。
- コストがかからない
- 気軽に始められる
一方で、デメリットは以下の3つです。
- 教えてくれる人がいない
- 勉強方法が手探り
- 学習スケジュールを立てるのが困難
どちらかと言えばデメリットの方が多く、自己管理が必要になります。
自分でスケジュールや勉強方法を確立できなければ、独学で合格できる可能性は低いと言えるでしょう。
行政書士試験に合格するための勉強時間
行政書士試験に合格するための勉強時間は、先述したように、独学ならば800時間、学校や通信講座を利用した場合は600時間です。
しかし、当然これだけ勉強しても確実に合格するとは言えません。
あくまで目安であり、最低限600~800時間です。
つまり、合格の可能性を高めるためには、さらに勉強しなければなりません。
とはいえ、800時間闇雲に勉強しても無駄になってしまうだけなので、いかに効率的に勉強するかが重要になります。
行政書士試験は何回目で合格している人が多い?
行政書士試験に1回落ちたからといって、諦める必要はありません。
行政書士試験は、何回も試験を受けて合格している人がほとんどです。
平均受験回数は2回前後と言われており、大体2~3年をかけて合格を目指します。
なかには4年ほどかけてやっと合格する人もいるため、1回受からなくても、落ち込んだり諦めたりする必要はありません。
行政書士試験を目指せる年齢
行政書士試験に、受験資格はありません。
そのため、何歳でも受験可能です。
下は10代、上は70代までと、多くの人が行政書士を目指しています。
行政書士試験は何度目で受かる?
行政書士試験において、何度目で受かるかは、その人の勉強次第です。
1発で受かる人もいれば、2~3回目で合格する人もいます。
ただし、1発で合格する人はまれです。
行政書士試験の合格率は、毎年約10%であり、毎年4万人前後の人が試験に落ちています。
その合格している人のほとんどが2~3年目なのです。
そのため、1回で受からなかったからと言って、落ち込む必要はありません。
行政書士試験合格率の傾向
行政書士試験合格率の傾向から、難易度を見ていきましょう。
以下は、直近10年分の合格率です。
- 令和3年度……受験者数47,870人/合格者数5,353人/合格率11.18%
- 令和2年度……受験者数41,681人/合格者数4,470人/合格率10.7%
- 令和元年度……受験者数39,821人/合格者数4,470人/合格率11.5%
- 平成30年度……受験者数39,105人/合格者数4,968人/合格率12.7,%
- 平成29年度……受験者数40,449人/合格者数6,360人/合格率15.7%
- 平成28年度……受験者数41,053人/合格者数4,084人/合格率9.95%
- 平成27年度……受験者数44,366人/合格者数5,820人/合格率13.12%
- 平成26年度……受験者数48,869人/合格者数4.043人/合格率8.27%
- 平成25年度……受験者数55,436人/合格者数5,597人/合格率10.10%
- 平成24年度……受験者数59,948人/合格者数5,508人/合格率9.19%
合格率は年度によって異なりますが、基本的には10%前後です。
基本的には毎年4万人ほどの人が落ちているので、難易度が高いとわかるでしょう。
独学で行政書士を目指すなら効率の良い勉強
結論から言えば、独学で行政書士を目指すのは、若干ハードルが高めです。
法律の知識もなく、ゼロから行政書士を目指すとなると、800時間以上の勉強時間の確保も考えなければいけません。
しかし、単に通信講座や学校に通えば合格できるわけでもないのです。
一番重要なのは、効率的に学習すること。
どれだけ学習時間を増やしても、どれだけ有名な学校や通信講座に通っても、身についていかなければ意味がありません。
そして、身についていかない理由は一つ。
無駄な勉強をしているからです。
行政書士を目指す人の多くは、あれもこれもすべてを勉強し、詰め込もうとしますが、それでは新しいことを覚えて前に覚えたことを忘れてしまいます。
実際に行政書士試験は180点で合格できるので、最低180点とれれば問題ないのです。
300点の満点(100%)を目指す必要はありません。
暗記科目を徹底して効率をあげる方法
行政書士試験の合格を目指すなら、大事になるのは、暗記力です。
行政書士試験は大きく分けて2つ。
- 記憶するもの
- 勉強で学ぶもの
上記のどちらかを効率的にしていけば、最短で行政書士試験に合格できる可能性があがります。
そして、どちらを効率的にすべきかというと「記憶力」です。
行政書士試験合格を目指す多くの人は、記憶するために何度も復習したり何度もテキストを読んだりするでしょう。
しかし、記憶する力がつけば、簡単に覚えられて、時間を他の勉強にまわせます。
つまり、まず身につけるべきは「記憶するコツ」なのです。
暗記力というのは持って生まれたものではなく技術です。つまり鍛えられるものです。
もし今行政書士試験につまづいているなら、暗記力を鍛えてみる選択を検討してみてください。
執筆者:記憶術ライターM
記憶術や行政書士試験について学びながら記事コンテンツを執筆しています。