行政書士の試験時間は?時間が足らないと悩む人のためのポイントも解説
行政書士試験は、時間との戦いです。
行政書士試験に限らず、どんな試験や受験においても、試験時間は意識しなければなりません。
そこで今回は、行政書士の試験時間について解説します。
試験の流れや時間配分のポイントについても解説するので、試験に挑む人は、ぜひ参考にしてください。
目次
行政書士の試験時間
行政書士の試験は、午後13時~午後16時までの3時間で行われます。
3時間のなかで、問題をすべて解かなければいけません。
また、試験開始前に説明なども行われるため、できれば0時20分あたりまでには着席しておいた方が良いでしょう。
あまりにもぎりぎりになってしまうと気持ちが落ち着かず、慌てた気持ちのまま試験を受けることになるので、注意してください。
また、試験開始30分を経過すると、受験できなくなります。
行政書士試験の流れ
行政書士試験の大まかな流れを紹介します。
試験当日、遅れたり慌てたりしないように、事前に流れを把握しておきましょう。
- 11:50……試験実施教室の開放
- 12:20……集合
- 12:30……注意事項等の説明
- 13:00……試験開始
- 13:30……遅刻者の入出禁止
- 14:30……退室可能時間
- 15:50……退室禁止
- 16:00……試験終了
- 16:15……試験実施教室の閉鎖
このように、行政書士試験は午前中から夕方までで行われます。
当日は遅刻や忘れ物がないように、できるだけ早い時間から用意をしておきましょう。
令和4年(2022年)行政書士試験概要
当日の流れも重要ですが、申し込みなども遅れないように気を付けてください。
以下は、令和4年度の行政書士試験の概要です。
- 受験申込受付期間……郵送:2022年7月25日~2022年8月26日 インターネット2022年7月25日午前9時~2022年8月23日午後5時まで
- 受験願書・試験案内の配布……2022年7月25日~2022年8月26日
- 試験会場……47都道府県の指定会場
- 受験資格……なし
- 試験日……2022年11月13日 午後1時~午後4時
- 受検手数料……10,400円
- 合格発表……2023年1月25日
受験申込期間は、7月25日からの約1カ月です。
受験申込期間からズレてしまうと、当然受験できないので、気を付けてください。
行政書士試験時間配分の目安
行政書士試験の時間配分目安は、極論、人によって異なります。
得意な科目や苦手な科目がある場合は、自分のやりやすい時間配分があるでしょう。
以下はあくまで参考としてください。
- 基礎法学、憲法……15分
- 行政法……45分
- 民法……22分
- 商法……10分
- 憲法・行政法……15分
- 民法・行政法……20分
- 政治経済社会……12分
- 情報通信・個人情報保護法……8分
- 文章理解……23分
- 見直し……10分
あくまで例ですが、上記のように、事前に180分を当てはめて考えておくと、試験対策として効果的です。
行政書士試験時間配分のポイント
行政書士試験では、時間配分をどのように考えるかが重要です。
出たところ勝負で試験に挑むと「時間が足らない」となって、結果的に不合格となる可能性が高くなります。
そのため、合格するには、ただ勉強するだけではなく、時間をどのように使うが重要です。
以下のポイントを意識しておくと良いでしょう。
- 自分のやりやすい順番を見つける
- 時間配分を意識した勉強をする
- ポイントで文章を理解する
- 1問に時間をかけすぎない
- 記述式を後回しにしない
- 見直しの時間を確保する
なぜそれぞれのポイントが大事なのかを以下で解説します。
ポイントを意識して、行政書士試験に挑みましょう。
自分のやりやすい順番を見つける
問題を解く順番は、事前にやりやすい順番を見つけておきましょう。
模擬試験などを行っておけば、自分のやりやすい流れが見つかるはずです。
ただ問題の流れ通りに進めていくと、無駄なところで時間をかけてしまう可能性があります。
どの問題にどれくらい時間がかかるかを意識しながら、一番効率の良い解き方を見つけてください。
時間配分を意識した勉強
行政書士試験に向けて、時間配分を意識しながら勉強を行いましょう。
過去問などを行いながら、実際に3時間はかってみてください。
実際にやってみると、3時間では足りなく感じるはずです。
何度か繰り返して、3時間でどのように効率的に試験を進めるのか、どの問題を何分で解くのかなどを研究しておきましょう。
さらに、科目ごとに分数を計っておくと、計画を組みやすくなります。
ポイントで文章を理解する
行政書士試験には、長文の問題が出題されます。
長文の問題は、読解力が大きなポイントです。
しかし、1からじっくり文章を読んでいては時間がもったいないので、文章のポイントを読み取って、問いを認識できるようにしましょう。
長文の読解能力を高めるだけで、大幅な時短になります。
1問に時間をかけすぎない
行政書士試験を実際に受けてみると、1分1秒がもったいないほど時間が足りません。
そのため、1問に時間をかけすぎないように気を付けましょう。
もし、少し考えてもわからない問題は、無理に解こうとせずに後に回しましょう。
解けない問題に時間をかけてしまうと、大きなタイムロスに繋がります。
記述式を後回しにしない
1問に時間をかけすぎないと先述しましたが、記述式については別です。
記述式は、40文字程度の文章に必要なワードや答えを入れるため、考える時間を確保しなければいけません。
さらに、記述式問題は、20点×3問と配点が大きいです。
そのため、記述式問題をスルーしてしまうと、大きな失点になります。
見直しの時間を確保する
行政書士試験3時間のなかで、見直しの時間も確保するようにしましょう。
3時間いっぱい問題を解くのに使わないようにしてください。
限られた時間で焦りもあるなか、小さなミスが発生している可能性があります。
10分でも見直しの時間を確保して、少しでも失点を防ぐようにしましょう。
行政書士の試験時間に関するQ&A
行政書士の試験時間について、よくある質問を以下にまとめました。
とくに多くの人が疑問に感じている部分は、以下の2つではないでしょうか。
- 遅刻について
- トイレ退席について
基本的には遅刻も試験中の退席も認められていません。
どのように定められているか、以下で解説します。
試験開始時刻に間に合わなかった場合受験できませんか?
試験開始後であっても、30分までの遅刻であれば受験を認められます。
しかし、30分以上過ぎた場合には、受験を認められません。
また、単純に30分以上過ぎてしまえば、大きなタイムロスに繋がります。
当然ではありますが、基本的に遅刻はしないようにしましょう。
試験時間中にトイレに行くことは認められますか?
原則として、試験時間中の離席は認められていません。
やむを得ずトイレに行く場合や体調不良の場合は、試験監督員に伝え、指示に従いましょう。
ただ、実際にトイレのために離席をする人はいますが、トイレの時間でさえ、大きなタイムロスになります。
そのため、トイレは試験前にしっかりと済ませておくようにしてください。
行政書士試験のタイムロスを防ぐには
行政書士試験のタイムロスを防ぐためには、どれだけ早く効率的に問題を解くかが重要です。
そのなかで、ネックとなるのが暗記問題。
スっと思いだせる問題もあれば、少し記憶を探るような問題もあるでしょう。
しかし、その思い出す時間がタイムロスに繋がってしまうのです。
1分1秒でも大事にするべき行政書士試験では、小さな時間が積もって大きなロスになります。
そのような時間をなくすためには、暗記力を鍛えることが重要。
暗記力を鍛えて、記憶をすぐに引き出せるようになれば、時短に繋がります。
もし、過去に数回行政書士試験で時間が足りないとなっているのであれば、ぜひ暗記力を身につけてください。
試験はもちろんですが、勉強時間の短縮や効率化にもおすすめです。
執筆者:記憶術ライターM
記憶術や行政書士試験について学びながら記事コンテンツを執筆しています。