行政書士になる方法|合格率や勉強方法

行政書士になる方法|合格率や勉強方法

士業の一つとして、行政書士を目指してみたいと考える方もいるのではないでしょうか。

今回は「行政書士になる方法」を解説します。

行政書士になる方法は、一つではありませんが、やはり多くの学習が必要です。

行政書士になる方法から勉強法、試験難易度まで解説するので、ぜひ参考にしてください。

行政書士になる3つの方法

行政書士になる3つの方法

行政書士になる方法は、3つあります。

一般的な方法は、行政書士試験に合格する方法ですが、別の方法で目指すことも可能です。

  • 行政書士試験に合格
  • 公務員として行政事務を経験
  • 該当資格を取得

ただし、以下に当てはまる場合は、行政書士になることはできません。

第二条の二 次の各号のいずれかに該当する者は、前条の規定にかかわらず、行政書士となる資格を有しない。
一 未成年者
二 破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者
三 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなつてから三年を経過しない者
四 公務員(行政執行法人又は特定地方独立行政法人の役員又は職員を含む。)で懲戒免職の処分を受け、当該処分の日から三年を経過しない者
五 第六条の五第一項の規定により登録の取消しの処分を受け、当該処分の日から三年を経過しない者
六 第十四条の規定により業務の禁止の処分を受け、当該処分の日から三年を経過しない者
七 懲戒処分により、弁護士会から除名され、公認会計士の登録の抹消の処分を受け、弁理士、税理士、司法書士若しくは土地家屋調査士の業務を禁止され、又は社会保険労務士の失格処分を受けた者で、これらの処分を受けた日から三年を経過しないもの

引用:行政書士法 | e-Gov法令検索

いずれかに当てはまる場合は、記載されている通りの期間を満たさなければ、行政書士を目指せないので注意しましょう。

以下では、それぞれの行政書士になる方法について解説します。

行政書士試験に合格

一般的な方法は、行政書士試験に合格する方法です。

ほとんどの方は、行政書士試験を目指して勉強しているのではないでしょうか。

他の方法と比べても、最短で取得しやすい方法なので、行政書士試験を目指す形が一番のぞましいでしょう。

ただし、合格率は決して高くないため、勉強法や時間配分が重要になります。

公務員として行政事務を経験

行政書士の試験を受けなくても、公務員として従事していれば、行政書士になれます。

試験に合格する必要のない唯一の方法です。

ただし、行政事務の仕事に公務員として17年携わらなければいけません。

最終学歴が中学校の場合は、20年以上です。

試験を受ける必要はないものの、長い年数がかかります。

該当資格を取得する

行政書士は、行政書士以外の資格の取得でもなれます。

行政書士になれるのは、以下の方です。

第二条 次の各号のいずれかに該当する者は、行政書士となる資格を有する。
一 行政書士試験に合格した者
二 弁護士となる資格を有する者
三 弁理士となる資格を有する者
四 公認会計士となる資格を有する者
五 税理士となる資格を有する者
六 国又は地方公共団体の公務員として行政事務を担当した期間及び行政執行法人(独立行政法人通則法(平成十一年法律第百三号)第二条第四項に規定する行政執行法人をいう。以下同じ。)又は特定地方独立行政法人(地方独立行政法人法(平成十五年法律第百十八号)第二条第二項に規定する特定地方独立行政法人をいう。以下同じ。)の役員又は職員として行政事務に相当する事務を担当した期間が通算して二十年以上(学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)による高等学校を卒業した者その他同法第九十条に規定する者にあつては十七年以上)になる者

引用:行政書士法 | e-Gov法令検索

ただし、行政書士を目指すのに、あえて他の資格を目指す必要はありません。

たとえば、もともと弁護士だった方が行政書士として働くという場合は良いですが、行政書士を目指しているのにあえて弁護士の資格を取得するのは遠回りです。

これから行政書士を目指す場合なら、ストレートに行政書士試験を受けた方が良いでしょう。

行政書士試験概要

行政士試験概要

行政書士試験は、年に1回、11月に行われます。

基本的なスケジュールは、以下の通りです。

  • 受験願書・試験案内配布……7月~8月
  • 受験申込……7月~8月
  • 試験……11月
  • 合格発表……1月
  • 受験手数料7,000円

以下では、行政士試験の難易度や受験資格、出題科目について解説します。

受験資格はない

行政書士試験には、受験資格はありません。

学歴や性別、国籍問わず、誰でも受験できます。

未成年でも受験自体はできますが、行政書士として登録できるのは20歳以上です。

法律関係の資格は、受験資格が定められているものが多いですが、行政書士は制限がないため、他の士業と比べて取得しやすい資格と言えるでしょう。

行政書士を目指せる年齢

行政書士は、何歳でも受験可能です。

下は10代、上は70代と、多く方が行政書士を目指しています。

ただし、学習時間が多いため、30代以上で働きながら勉強するのは難しいでしょう。

働きながら行政書士の勉強をするなら、効率的な学習方法を考えておかなければいけません。

行政書士試験の難易度から見る合格率

行政書士試験は、ほかの士業資格と比較すると、難易度は低いと言われています。

しかし、受験者の10人の1人しか突破できないと言われているので、決して簡単ではありません。

以下は、年度による行政士試験の合格率です。

  • 平成30年度……合格率12.7%(受験者数39,105人:合格者4,968人)
  • 令和元年度……合格率11.5%(受験者数39,821人:合格者4,571人)
  • 令和2年度……合格率10.7%(受験者数41,681人:合格者4,470人)

参考:行政書士試験研究センター

毎年4,000人以上の合格者がいますが、決して多い数字ではありません。

行政書士試験の試験内容と合格基準点

行政書士試験で出題される内容は、以下の6科目になります。

  • 憲法
  • 行政法
  • 民法
  • 商法・会社法
  • 基礎法学
  • 行政書士の業務に関する一般知識

合格基準点は、以下の通りです。

  • 法令等科目……満点の50%以上
  • 一般知識等科目……満点の40%以上
  • 試験全体得点……満点の60%以上

それぞれの科目において、50%以上の正答率が必要になるので、幅広い知識を習得するための勉強が必要となります。

行政書士は試験後に登録が必要

行政書士試験に合格するだけでは、行政書士として働くことはできません。

行政書士として名乗り、業務を行うには、登録が必要です。

登録申請を行った後、審査を受けて、登録完了となります。

行政書士として働く場合は、登録を忘れないように注意しましょう。

行政書士になるために必要な勉強時間とポイント

行政書士になるために必要な勉強時間とポイント

行政書士試験に合格するための目安勉強時間は、500時間~800時間と言われています。

およそ半年~1年かけて勉強をしなければいけません。

働きながら行政書士の勉強をする際は、さらに時間がかかってしまうでしょう。

一般的な学習方法として、以下の2つがあります。

  • テキスト学習
  • 繰り返し学習

それぞれの学習方法やメリットについて、以下で解説します。

テキスト学習

テキスト学習とは、いわゆる過去問対策です。

過去問を解いていくことで、試験問題に対応できる知識を身につけられますし、出題傾向も把握できるでしょう。

また、自身の苦手分野を把握できます。

テキストは、自身で購入したり、各講座で配布されていたりするので、自分に合ったものを選んでください。

繰り返し学習

行政書士の試験には、さまざまな法律や判例が出題されます。

そのため、一度読んだだけでは理解できない内容ばかりです。

法律に対する理解を深めるためにも、記憶術を知らない方は、何度も繰り返して学習してください。

何度も繰り返して、徹底的に暗記することにどのくらいの時間が必要か!?

学習方法を工夫して行政書士を目指しましょう

行政書士は覚えなければいけない内容がたくさん

行政書士になるには、多くの学習が必要です。

暗記する内容もたくさんあるので、どれだけ学習時間を確保できるかも重要になります。

ただ、自身に合った学習方法さえ見つけられれば、覚えることは難しくありません。

自身に合った学習方法で、ぜひ行政書士を目指してください。

 

しかし、行政書士の学習は、法律や判例など、難しい内容ばかりです。

憲法や判例の内容は、難しい言い回しをされているため、スっと頭に入ってきませんよね。

言い回しに慣れるだけでも多くの時間を使うため、学習だけで1年以上かかってしまう場合もあります……。

ただし、覚えるコツさえわかれば、行政書士試験に必要な内容は、簡単に暗記できます。

  • 500時間以上も勉強する時間を確保できない
  • 暗記が苦手
  • 法律用語を見ると何を言っているのかわからない

上記のような方は、スピード記憶術をおすすめします。

記憶術を覚えることで、学習時間を大幅に短縮できるでしょう。

「行政書士になりたいけど勉強が難しい……」と悩んでいる方は、ぜひスピード記憶術をご検討ください。

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執筆者:記憶術ライターM

記憶術や行政書士試験について学びながら記事コンテンツを執筆しています。
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