行政書士試験の民法に関する学習法や出題傾向

行政書士試験の民法に関する学習法や出題傾向

行政書士の試験には、民法があります。

民法は苦手な人も多く、どのように学習するべきか悩む方もいるでしょう。

そこで今回は、民法の学習ポイントや出題傾向について解説します。

行政書士を目指す方は、ぜひ参考にしてくだし。

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民法とは

民法とは

民法は、大きく分けると以下の2つに分かれます。

  • 契約法…契約に関する法律(総則・物権・債権)
  • 身分法……身分に関する法律(親族・相続)

以下で、それぞれがどのようなものな内容なのかについて解説します。

契約法

契約法のなかで重要なのが、民法の三大原則です。

  • 私的自治の原則…契約自由の原則・過失責任の原則に分かれる
  • 権利能力平等の原則
  • 所有権絶対の原則

契約法のなかでも、とくに債権に関しては出題される傾向が高いので、それぞれを重点的に覚えましょう。

身分法

身分法は、親族や相続に関する内容です。

主に親族に関する内容であることから、家族法とも呼ばれます。

親族や相続に関しては、個人の考え方が適用されない重要な法律です。

民法の配点

民法の配点

民法の配点についてか見ていきましょう。

2021年度の民法の配点は、以下の通りです。

  • 基礎法学…8点
  • 憲法…28点
  • 民法…76点
  • 行政法…112点
  • 商法…20点
  • 政治・経済・社会…32点
  • 情報通信・個人情報保護…12点
  • 文章理解…12点

合計すると、法令等の配点が全部で244点、一般知識等の合計が56点になります。

法令等のなかでも、民法は76点と配点数が高いので、外せない科目です。

民法の出題傾向

民法の出題傾向

民法の出題傾向について解説します。

年によって多少の変化はあるものの、近年の傾向はあります。

とくに近年傾向として見られるポイントは、以下の2つ。

  • 事例形式の問題
  • 債権分野の出題

それぞれのポイントについて、解説します。

事例形式の問題

民法では、場面を設定して答えを求める「事例形式」の問題が多いです。

ストーリーから、どのような事例に当てはまるのかを自身で考えなければいけません。

事例形式の主なポイントは以下の2つ。

  • 条例や判例を覚えておく
  • 条例や判例を問題に当てはめる思考力をつける

思考力も大事ですが、条例や判例の暗記は必須です。

債権分野の出題

契約法のなかには「総則・物権・債権」の3つありますが、とくに多く出題されるのが「債権」です。

5肢択一式・記述式ともに債権分野から出題される傾向があります。

  • 2014年…5肢択一/9問中5問が債権・記述/2問中2問が債権
  • 2015年…5肢択一/9問中4問が債権・記述/2問中0問が債権
  • 2016年…5肢択一/9問中3問が債権・記述/2問中1問が債権
  • 2017年…5肢択一/9問中4問が債権・記述/2問中2問が債権
  • 2018年…5肢択一/9問中3問が債権・記述/2問中1問が債権

記述式では、ほぼ確実に債権分野の出題があると考えて良いでしょう。

5肢択一に関しても、債権分野は半分~3分の1を占めています。

民法を学習するポイント

民法を学習するポイント

民法を学習するためのポイントとして、4つを解説します。

  • 国語力を鍛える
  • 法律用語を覚える
  • 第三者の理解
  • 民法大改正

4つのポイントを意識しながら、学習してみてください。

国語力を鍛える

民法の問題文は登場人物が出てきます。

誰が誰とどのような関係で何をして……といった問題になるため、国語に近いです。

そのため、どのような構図で何が起きたのか、それらを読み解く国語力が重要になります。

さらに、問題文は長文問題が多いため、試験時間内で理解して回答を導き出さなければいけません。

文章を通して素早く状況を判断できるように、さまざまな問題で練習しておきましょう。

イメージで理解する

複雑な問題文の場合は、イメージで理解する方法をおすすめします。

たとえば、4名の登場人物が出てきた場合、文章だけで理解するのは難しいです。

そのため、登場人物や争点、原因、結果などを一度絵に描いてみてください。

絵で覚える癖がつくと、実際に描かなくて、頭のなかで図解として組み立てられるようになります。

法律用語を覚える

民法では、用語の意味を問う問題はありません。

しかし、法律用語を覚える必要はあります。

法律用語を覚えていなければ、問題自体がわからなかったり、回答できなかったりする可能性があるからです。

1からすべての法律用語を覚える必要はありませんが、過去問題集などで出てくる法律用語は覚えておきましょう。

第三者の理解

民法では、第177条で「第三者」という言葉が出てきます。

一般的な第三者は「その他複数・他人」のような意味で使われますが、民法で使われる第三者は、その他複数を対象にする言葉ではありません。

民法で使われる第三者は不動産物件変動において、誰が当事者で誰が当事者でないのかを規定する考え方です。

一般的な意味の全くの他人の「第三者」は、当然土地の登記に巻き込まれません。

最初のうちは混乱しやすくなるので、過去問題集などで関係性をつかむ癖をつけておきましょう。

民法大改正

民法で欠かせないのが、2020年の民法大改正です。

200以上の項目が改訂されているため、行政書士試験に大きな影響を与えました。

2020年の改定であるため、過去問題集では掲載されていません。

なるべく最新の参考書を使って、民法大改正について学んでおいてください。

民法を覚える難易度は高い

民法を覚える難易度は高い

民法は、覚えようとしてもなかなか覚えられません。

多くの方がぶつかる壁は、以下の2つです。

  • 学習範囲が広い
  • 似ている単元が多い

これらがどのような壁になってしまうのか、以下で解説します。

学習範囲が広い

民法の条文は、まず覚えられるものではありません。

民法の条文の数は、1,000以上もあるので、1からすべてを覚えるのは不可能と言えます。

さらに、それぞれ2項3項とあり、但し書きなども多いです。

これらをすべて頭に入れるには、かなりの記憶力が必要になります。

似ている単元が多い

民法を勉強していると、似ている単元がよく出てきます。

たとえば以下の3つは、とても似ている単元です。

  • 留置権と同時履行の抗弁権
  • 使用貸借、消費貸借と賃貸借
  • 債権者代位と詐害行為取消権

とても混同しやすい単元であるため、それぞれをしっかり覚えなければいけません。

民法は暗記を基にすすめていきましょう

民法は暗記を基にすすめていきましょう

民法を学習するなら、暗記も重要です。

暗記がすべての科目ではありませんが、暗記しておかなければ回答できない内容もあります。

基本的には暗記+αの学習が大事だと考えておきましょう。

覚えるべき部分を覚えて、過去問や参考書を利用してみてください。

 

しかし、民法で覚えるべきことは幅広いため、諦めてしまう方もいるでしょう。

「なんとなく理解できている」と考えているかもしれませんが、その考え方では点数を落としかねません。

ただし、徹底的に暗記しようとすれば、当然時間はかかります。

しかし、暗記って本当に時間のかかるものでしょうか。

「時間かけなければ暗記できないに決まっている」と思うかもしれませんが、暗記で大事なのは、時間ではなくコツです。

暗記のコツさえつかめば、時間をかけずに覚えられるようになります。

スピード記憶術では、そんな暗記のコツを教えています。

もし今暗記に苦戦していたり、暗記のために時間を費やしていたりするのであれば、その時間はもったいないです。

暗記のコツを覚えれば、記憶するための時間を大幅に削れます。

余った時間で他の学習に取り組めるので、効率的に学習をすすめていけるでしょう。

ぜひ行政書士の学習で悩んでいる方は、スピード記憶術を取り入れてみてください。

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執筆者:記憶術ライターM

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